軽井沢高原スノーシューガイド
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上級編−冬山にチャレンジ

 冬山は頭脳戦です。冬山にかぎらず、夏の藪こぎや、探検も頭脳戦です。私は15年ほど昔、夏の知床山脈を1ヶ月にわたって、縦走や横断したことがありましたが、最初は、体力勝負だと思っていたら、全くの頭脳戦であることに、とても驚かされたことがあります。頭の勝負なんです。

 植生と地形を眺め、5分に1回くらいに地形図を眺め、気象通報に耳をすませ、残雪や湿度や水の残量に神経をすり減らす。嗅覚を働かせ、熊の臭いをかぎわけ、時にはホヤホヤの熊の温度まで測る。かじられたハイ松の実の歯跡を確認する。まさに頭脳戦であり、一つ植生を間違えてしまえば、1時間で通れる道を3時間かけることもあるし、その逆もあります。決断を誤ると、ものすごい体力を消耗し、生死にかかわってくる。

 冬山も同じです。夏の知床山脈縦走に比べれば、スケールは小さくなりますが、冬山には探検的な要素が多分にあります。ですから、自然について学んだ上で、スノーシューイングをしながら知恵を絞る必要があります。

 逆に言うと、スノーシューイングをやっている自然学校のツアーは、知恵の宝庫を伝授してくれる、とても便利な学校であるとも言えます。雪について、森(自然)について、読図について、ルートファインディング(道筋をさぐること)について、しっかり教えてもらいましょう。

 それは、ともかく、今回はスノーシューイングの特性を申し上げておきます。もともとスノーシューは、三次元の世界へ飛び出すための道具なんです。整備された道を歩くためのものではありません。また、山の頂上をめざす道具としても、必ずしも適切なものとはかぎりません。

 もともとスノーシューは冬山登山専用に作られてはなく、どちらかというと森といった面を散策するために使いよいようにできています。もちろん、冬山登山に大活躍しますが、それで終わらしてしまったらもったいない道具なのです。点と点をつなぐ登山に使うのではなく、冬山を旅する感覚で使いたい道具なのです。

 そのために冬山登山の知識と技術を得てほしいわけなのですが、冬山登山だけに使うのであれば、スノーシューイングのもつ可能性の1パーセントも使われてないとし思います。スノーシューイングのもつ可能性は、もっと別のところにあると思うのです。

 例えば、浅間山。この山をフィールドにしてスノーシューイングを行うとしたら何ができるかと言いますと、地質を調べることによって火山活動を推理てみたり、動植物を観察しながら自然の不思議を体験してみたり、森をさまようことによって、動物たちと会話してみたり、気象の変化と雪の性質を調べてみたり、スノーシューイング可能性は無限に広がります。

 昔なら必死の思いで山の山頂をピストンした私たちも、スノーシューイングでは、面の広がりを得て、浅間山麓で色々なことができるようになりました。皆さんも、スノーシューで、いろいろな可能性を見つけてください。

擬似好天に気をつけよう

 移動性高気圧が去った後にやってくる低気圧とは別に、低気圧がまだ日本海中部にあるとき、一時的に冬型気圧配置が崩れ、好天になることがあります。
 これは、擬似好天といって、せいぜい半日の好天である場合が多いので気をつけてください。
 晴れたと喜んで登ったところ、数時間後には悪天候となり、通過した後も、そのまま冬型気圧配置に移行して悪天候が続きます。
 地元の人やガイドさんなら、この擬似好天を利用して、アタックしてりしますが、そこまでの力のない人なら危険です。


太平洋側の山

 普通規模以上の冬型の場合は、中央アルプスや南アルプスなどのいわゆる太平洋側の山岳であっても、その影響は必ず受けます。悪天候に見舞われるのは間違いありません。風の強さは大差ないとしても降雪量は大きく異なります。



南岸低気圧通過後の荒天

 低気圧が東シナ海で発生し、その後、太平洋沿岸を通る場合は、太平洋側の山々は悪天候になりますが、北アルプス北部や上越・北陸など日本海側の山々は、あまり大荒れしません。
 ただし、低気圧が通過した後は再び冬型気圧配置に移行しますので注意してください。


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