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雪崩への対策

雪崩発生の最大の条件は

 1.雪があること
 2.そして登山者が雪のあるところへ行くことです。

 遭難統計上ではほとんどの場合、登山者自身が、雪崩を起こす何らかの原因となっています。雪崩は、他からもたらされるトラブルではなく、自分がつくり出すトラブルであることをまず認識すべきでしょう。

 ところで雪崩にはいろいろな種類があり、分類も行われていますが、代表的な3つの危険なパターンがあります。

1.寒波によって急激に大量の新雪が積もる時。
2.暖気によって雨などがもたらされる時。
3.暖気で大量の新雪が積もる時。

 いずれも、雪崩発生までは、時間の経過とともに危険率は高くなります。雪崩を避けたい場合、雨などで雪崩がたくさん発生したあとに登ることもひとつの方法です。ただし、中途半端な雨では危険率は高いですので、そのあたりを読みきる必要があります。

 針葉樹林帯も雪崩発生の危険があります。特に吹雪が続くと中腹以下の谷間の樹林帯は全体が吹き溜まりになることが多いです。もちろん、樹林のないところ、たとえば沢筋の吹き溜まり、急峻な斜面が危険です。また、安全だと思われるところでも、さらに慎重に行動をしなければなりません。

 トラバースは避ける
 ひとりずつ通過する
 ロープを使う

 いつも雪崩のことを考え、実行することが肝心です。また、シャベルと雪崩ビーコンも必要です。シャベルは冬山では個人装備とするのが登山の常識です。

 また、下降中は登山者が雪崩を引き起こす例が多いものです。新しい斜面の下降は、斜面の端をルートにとるのが安全です。足下から雪崩が発生した場合、雪崩に引きずり込まれないように、瞬間的にピッケルで体を止めて助かった例もあります。

 雪崩に巻き込まれた場合、助かるためには雪崩の中心部に引き込まれないことがたいせつです。雪崩の流速は中心部がいちばん大きく、外側が最も小さいものです。また、中心部が最も移動する雪の量が多いつまり、雪はすべてのものを中心部へ取り込もうとする力があります。

 そうなると、雪崩に襲われた瞬間、自分がどのような位置で雪崩に襲われたかを判断することが重要となります。どちらの方へ行けば流芯から離れるのですかは、行動中常に避難方向を考えていなければできないことです。雪崩に襲われた時のとっさの避難方法は、雪崩の流芯と思われる方向と反対の方へ回転レシーブのような体勢で飛び込むのがよいといわれています。これはもちろん雪崩の規模が小さい場合です。

こんな時が危険!

 天気がよい場合にも雪崩は発生します。雪崩の発生は、積雪層の滑り方によって決まります。

 登山中に歩きながら積雪の状態を調べる必要があります。たとえば、一歩踏み出すごとに簡単に大きく雪が滑り落ちるような時は、危険な状況です。積雪は危険を知らせます。観察を怠ってはいけません。

 強風の当たる西面のスラブは、1〜2月の厳冬期には雪が凍り付いて滑り台になりにくいですが、春になると岩自身の温度が上り、水分も滲みこんできて滑り面となり、全層が滑り落ちやすくなります。

 風下の、静かに雪が積もったルンゼなどは、空間が多いので支持力が極めて弱く、登山者が踏み込むちょっとした力で簡単に全層が滑り落ちます。

 春以降残雪期までは、すべての温度が上昇し、解けた水分がはっきりとした滑り面をつくるようになります。

 雪の斜面には亀裂ができてきますが、3月はまだ降り積もる雪で隠されている場合もあります。4月ごろからはその亀裂もはっきりと姿を現して、全層雪崩やブロック雪崩が頻発するようになります。

 気温が高い時、暖かい風が強い時、雨の時、日射が強い時はもちろん雪崩発生の危険が高いです。特に午後は発生が多いです。全層雪崩やブロック雪崩は比較的スピードが遅く、避難することは可能です。

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