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応急措置

○応急処置の優先順位

@呼吸の維持
 まず第一に気道を確保し、胸に開放創があるために呼吸が妨げられている場合には、その傷口を閉鎖します。ただし、人工呼吸や気管切開は止血が済んでから行います。

A止血
 第二に、圧迫止血法により止血をします。止血帯による止血は行いません。

Bショックに対する処置
 呼吸機能が十分に維持され、出血が止まったならばショックの予防および治療を行います。重複の場合には、ショックの症状が現れる前にショックに対する処置を行います。ショックに対する処置は、ショックの症状が顕著になる以前にできるだけ早めに行った方が効果が大きいです。

C事故の経緯調査
 転落事故の場合には、転落が全く不慮の事故によるものなのか、それともてんかん発作、脳血管障害などによる意識喪失など、なんらかの先行する原因があって起こったものなのかをも判断する必要があります。患者が以前に投薬などの治療を受けていたかどうかもできるだけ調べます。

 次に、外傷の種類、程度、範囲を診察します。骨折などがある場合には早く処置した方がよいですが、その前にまず患者の全身をくまなく診察し、すべての傷を見落とさないよう注意します。そのためには患者の全身を系統的に観察します。胸部の損傷などは手の傷と比べれば明らかに危険な徴候なので第一に注意を払うべきではありますが、かといって手の外傷をないがしろにしますと、手の変形のような永久的な後遺症を残すことにもなりかねません。

 診察を完全に行って、患者の全身の状態を正確に把握すれば、傷との戦いは半ば勝ったも同然です。外傷の処置における失敗は、診察が不完全なために起こります。目立つ傷にばかり気を取られて他の場を見過ごしてしまって誤りを犯すのです。系統的に診察を行えばこれは防げます。

D繰り返し診察
 診察は一度だけでなく、くりかえし行います。それは、一つには患者の容態の変化を把握するためで、もう一つには、すべての傷を見落としなく治療してあるか確認するためです。意識無きときは回復したときに再度診察します。

E患者の搬送
 患者の搬送はすべての外傷部をできるだけ完全に処置した後に行います。傷口は受傷時にある程度汚染されてしまいますが、搬送中にさらに汚染しないように処置を施します。 軟部組織(皮膚、皮下組織、筋肉など)の損傷には、圧迫止血、受傷部の固定、腫脹(はれ)の予防、感染予防のために受傷部にガーゼや脱脂綿などをたくさんあてて包帯を巻いておきます。
 四肢のひどい外傷の場合には、受傷した腕または脚を若干持ち上げて安静に保つよう心がけます。下肢の外傷では、患者をあお向けに寝かせ、受傷した脚を挙上します。患者の搬送の際に、患者自身が歩いたり登ったりしなければならない場合には、患者が横になれるような場所で何度も休息するようにし、休息の際には受傷部を挙上して休ませます。
 骨折がある場合には、患者を搬送する前に副木をあてなければなりません。
「骨折のあったその場で副木すべし」
という言葉は、昔から何度もその正しさが証明されてきました。

心肺蘇生術

 山岳遭難の場合、心肺蘇生術が効を奏するケースはまれです。都市生活で最も心肺蘇生が役に立つのは心臓発作のときです。しかし、落雷事故や雪崩、水におぼれた場合などは、遭難者の元へ早く到達できれば、心肺蘇生術によって命が救われることが多いです。

 また、比較的弱い頭部打撲で意識不明になった場合にも呼吸停止することがあり、その場合は人工呼吸が必要となります。一応呼吸はしていますが、なんらかの理由で十分に換気できていないような場合にも、人工呼吸は役立ちます。

 呼吸か心拍が止まってから15分以上経過した場合には、心肺蘇生術は役に立ちません。脳が酸素の供給を受けずに、しかも永久的な障害を受けずに生存できるのは約5分間が限度です。

 5分以上たつと、脳の障害は急速に進み、10〜12分後には障害は非常に重度になり、死は免れません。しかし、体温が低下している場合(低体温状態)、脳は呼吸が止まっても、より長い時間生存します。したがって、この場合には呼吸停止後5分以上たっても蘇生術が効を奏することがあるので直ちに蘇生術を行います。

 まず身体を揺り動かし、患者が呼吸をしてるかどうか確かめます。それで停止している場合には、気道閉塞の有無を確認します。気道閉塞物があるならば、患者ののどに指を挿入し、異物や吐物を除去します。

 次に、手を首の後方にさし入れ首を持ち上げて、もう一方の手で額を押し下げ、首を後屈させます。こうすると気道閉塞が防げます。人工呼吸が必要な場合には、できるだけ早くマウス・ツー・マウス法を始めます。まず首の後ろに回している手を待ち上げ、額を押さえている手の親指と人差し指で鼻孔をつまんで閉じてしまいます。

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