軽井沢高原スノーシューガイド
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初級編−森を歩こう

 入門編で雪の勉強をした後は、初級編−森の勉強です。というのも、森について、ある程度の知識がないと、生命にかかわるからです。

 雪は、全てを隠します。もちろん登山道も隠します。有名登山道の場合、目印のテープが無くはないですが、そういうものに頼らないと迷うようなら、あなたは確実に遭難します。道を歩くという一次元的発想は、捨てた方がいいです。そうではなくて、森という面(二次元)を、迷うことなく歩けるテクニックを磨いてみましょう。

 そのさい、足跡をたよりにしては駄目です。足跡は吹雪になったらすぐに消えてしまいます。地図とコンパスをもって、自由自在に森の中に入っていくのです。そのテクニックについて詳しくは、

   ルートの見つけ方
   ラッセル
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   冬山を読む
   気象を読む

を読んでみてください。おおよそのことがわかるかと思いますが、実践するにあたっては、ツアーのガイドさんから実地で教わった方が良いと思います。インターネットや本では、かゆいところに手が届きません。

 それから初級編で、森を歩くのには、もう一つ、大切な理由があります。自然(気象・地質・火山・動物・植物)について深い理解を得るためです。登山は、どうしても、登るというところにウエイトがかかりますが、そういう部分を捨てて自然を考えるには、山に登るのではなく、森を散歩することがとても大切なのです。

 ただし、その場合、地球というキーワードを中心に考えることです。樹木の名前と言った個々の動植物をにこだわるのではなく、地図を広げて地形と地質を調べてください。自然の大半は、地質と地形に影響されますから、これはとても大切なことなのです。近くに活断層や鉱山があるのなら、それも重要にポイントになります。これは、森に入る前に本やインターネットなどで調べてください。

 次に植物です。最初に地質ありきですが、その地質にあわせて植物が誕生するのが自然の法則です。地質と植物の相関関係は、とても密接で、慣れてくると地質のことを聞いただけで、そこにどんな植物があるか類推できるようになりますし、その逆もまた真なりです。

 植物についての情報が、ある程度得られれば、動物(哺乳類・鳥類・その他)たちについても、ある程度、推理できてきます。なぜならば動物にとって、まず最初に植物ありきだからです。逆に言えば、どんな動物が、どんな生態をつくっているかがわかると、その地域の植物・地質も推測が可能となってきます。

 そして歴史です。その地域の歴史を調べることによって、その地域の自然をより深く理解できます。有史以前の歴史は、火山学・地質学から学べますし、有史以後の歴史は、歴史学(日本史)を本やインターネットで調べれば良いでしょう。

 このように

    地質>植物>動物>歴史

と大雑把に調べてから森に入るのがポイントです。めんどくさいのなら、調べなくてもいいです。自然というものは、

    地質>植物>動物>歴史

という順番に見ていくと分かりやすいんだということだけ理解して、自然ガイド、インタープリターの人から森について教わっていくと理解が早いものです。

 さて仕上げは、実際に森に入ることです。春・夏・秋には、入れないような森でも、雪の積もった冬なら、スイスイ入れます。ガイドさんに説明されたとしても、個々の樹木の名前や、野鳥の名前は、ちんぷんかんぷんでしょうが、はっきり言って、そんなもの無理して覚える必要はありません。

 自然ガイドさんや、インタープリターの中には、洪水のように知識をのべつまくし立てる人がいますが、不幸にして、そういう人にあたったら、運が悪かったと観念してしまうか、逆に質問してみましょう。

「この木は、、どうして、ここ生えているのか? 何か理由があるのか?」

と。もし、気の利いたガイドさんなら、木の話から、動物の話、歴史の話、文学の話、火山、大気、物理、科学・・・・といった具合に、いろいろ楽しい話をしてくれるはずです。

 もし、ガイドさん無しで森を歩いているのなら、テーマを決めて歩いてみてもいいです。例えば、全部の木を見るのではなく、気になった珍しい木を1本だけしげしげと眺めてもいいし、一人で歩いているならば、音だけに注意するのも手です。録音できるカセットテープを持参してみましょう。意外に、色々な音をコレクションできるものです。

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冬型気圧配置

 冬は西高東低型の気圧配置が最も多く発現します。とくに、厳冬期といわれる1〜2月には、6〜12日間ぐらいの周期になります。そうした周期変化には、パターンがあります。それを知っていれば、山行中のそのときそのときの天候が、以後どのように変化していくのかを予測しやすくなります。


西高東低型(冬型)

 シベリア地方に、その中心を持つ優勢な高気圧が居座り、一方、太平洋上にはこれまた発達した低気圧がある形です。低気圧に向かって、大陸の高気圧からその気圧差を埋めようとどんどん西寄りの風が吹き出し、吹き込みます。

 高気圧と低気圧の間には日本列島が横たわっており、中部山岳や北日本の山々は、この西風の支配下におかれます。大陸高気圧と太平洋低気圧の気圧差が大きければ大きいほど風が強く、日本海側を中心に激しい降雪に見舞われます。


冬の低気圧

 高気圧の背後に低気圧が必ずひかえています。日本列島が高気圧に覆われ、絶好の登山日和に恵まれた、と油断していると、実はすぐその後には低気圧が、今や遅しとばかりに日本本上に襲いかかろうとしているのです。

 西高東低型の気圧配置では、雪が降るのは主に日本海側で、気圧配置に持統性があるため降雪量も多いのが特徴です。
 一方、日本付近に低気圧がある場合は、前線の通過時にのみ降ることと、その通過コースによって降雪、地域が異なること、雪質も湿度の多いベタ雪であることが多いのが特徴です。

 低気圧の中心に向かって北ないし西から吹いてくる風は一般的に寒冷ですし、南ないし東から吹き込む風は温暖な性質を持っています。つまり低気圧の北と南では気温・風向がガラリと違うわけで、その通過するコースによって日本各地の天候をかなり左右します。また、気温によっては低地・低山では冬といえども、雪ではなく雨になってしまうこともしばしばです。

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